クラスとは
クラスとは
iOSにはさまざまな機能があります。プログラムから見ると、それらはクラスという単位で機能・振る舞いが定義されています。
クラスは「設計書」のようなものです。設計書はそのままでは利用することができませんので、利用する時には、インスタンス化(実体化)をする必要があります。
・設計書のクラスをインスタンス化して利用できるようにする
よくある身近なものへの例えとして、
クラスはクッキー型(形が星形か、丸型か、などクッキーの形を定義する)
インスタンスはクッキー型から作られたクッキーそのもの(実際に扱うもの、実体) とされます。
プログラミングに近づけた例えをすると、
ボタンを実装するとき、ライブラリからボタンの設計書(クラス)を選び、
画面に配置してコード化することで実体化(インスタンス化)しているというわけです。
ボタンの機能・振る舞い(押すと色が変わる/押すと処理を呼び出す、などなど)はあらかじめ「クラス」によって定義(隠しファイルにコーディング)されています。
プロパティとメソッドとは
設計書であるクラスには、プロパティとメソッドを定義することができます。プロパティとメソッドは、それぞれ次のようなものです。
・プロパティ:クラスが持つデータです。データによってクラスの特徴が表れます。
(簡単に言うとクラスの中で宣言された定数/変数のことです。)
・メソッド:クラスが持つデータに対して値を設定したり、参照したりする方法を提供する関数です。
一般に、クラスが持つデータを元に処理を行います。
(簡単に言うと、クラスの中に書かれた関数のことです。)
この章では、設計書であるクラスの書き方、扱い方(インスタンス化する方法)について説明していきます。
今回はイメージの話で掴みにくい部分もあったかと思いますが、次からは具体的な書き方を見ていきますので、手を動かしながら身につけていきましょう。